頼りになる仲間たち。

 さて、昨晩に過去日記を書くと言っていながら、早々に二日でグロッキーしてしまうという醜態を見せた私。
 しかも仕事の日程を1日勘違いするという間抜けようであった。
 天の神々よ、こんな私を哀れみ給え。
 で、だ。
 例え1日、日程に余裕が空こうとやる事は大量にある訳で、やっぱり思考をまとめるためにも指は走らさねばならんと言う訳だ。
 地の精霊よ、願わくば1日が50時間くらいになりませんかな?*1
 いずれにせよ、この間のしっちゃかめっちゃかで混乱した状態を立て直し、加えて次の準備に入らねばならぬは必定のこと。それらの難行を乗り越えてこそ、事と次第とを納めるに至るという訳で。
 ああ、四囲四方の諸神善霊よ、願わく我と我が身とその意志を守られん事を。
 
 
 
 さて、この日の私はこの日記に書けないお仕事プラス、アリアンロッドのランダムダンジョン第二回戦の日であった。
 パーティーのメンツは昨日と同じ面々。GMは小太刀右京氏(id:ninjahattari)で、のとすさん(id:Notos)、乾神要さん(http://blog.goo.ne.jp/kangami555/)に何だかんだと言ってもう結構なつき合いになるgeminass氏。
 我が「盗掘チーム“青蛙亭”」*2は、のとすさんのファイターであるレイ・メイジャー、乾神要さんのアコライト、アルリラ、そしてgeminass氏のメイジ、久世と私のオブシダンとでドラゴンの住処へと乗り込んだ。
 目的はドラゴンのドロップ品なら何でも2倍の値段で買い上げると言う、不審なエルダナーンの魔術師の依頼を受け、ひたすらドラゴンのドロップ品を回収するという物。
 最初は一同、軽い気持ちでダンジョンに潜った。
 
 
 しかぁし、だ。
 事はそう簡単には運ばない。
 ダンジョンにて我らを待ってたのは、2度の撤退と言う不名誉かつ、欲望の再生産へと至る火種であった。
 つーか、ダンジョンのマッピング全部やってないし!
 撤退したら、もっぺん再挑戦するのがWIZ魂!
 ドラゴンパピーを狩って狩って狩り尽くし、その途中でギガースとギルマンの抗争に荷担したり、ファンゴサウルスやマッスルームの大群と正面衝突などをしたりして、合計6階層36タイルのダンジョンを実に3シナリオもかけて攻略すると言う事態になった。*3
 その間に我々が稼いだ経験値は100を優に超え、金銭は累計で数万。
 破格の冒険であった。
 そして、「いやぁ、稼いだ稼いだ」と思って依頼主の魔術師の所に行ってみたら、なんとその魔術師、ドラゴンの遺骸を使って魔王復活を目論んだとの事。
 ドラゴンの遺骸……。
 それって、私たちが持ち込んで2倍の値段で買い上げてもらった物かなぁ?
 いやさ、この状況なら未必の故意や善意の第三者状態が成立するはず!
 待て、さらに言えば我々が彼に協力していた事実を知るものは極少。ここで彼をサイレス状態*4にすれば、我が「盗掘チーム“青蛙亭”」は魔王復活を目論んだ魔術師を倒した英雄に仲間入りも可能であろう!
 
 
 そう、決まったなら我らの行動は迅速であった。
 即座に魔術師宅を取り囲む警備隊に話をつけ、「私たちが魔術師を倒します。報酬を宜しく!」と契約を取り付ける。そしてそのまま、GOアタック!
 魔術師宅に訪問のチャイム代わりにドアを蹴破る轟音と共に闖入し、速攻フォーメーションを構築。魔術師に一気呵成に詰め寄る。
 だが、ここでも事はそう簡単に運ばない。
 魔王はすでに復活していて、行動を開始していたのだ!
 その魔王−−モレクを見て、私のキャラクター、オブシダンは私の意志すら外れてこう言った。
「次の私のファミリアは貴方よ!」
 ……この女は危ない。
 そう思ったのは、おそらく卓の全員だったろう。*5
 魔術師の口舌、口上、モノローグに思い思いに反応し、戦闘態勢を整える我が「盗掘チーム“青蛙亭”」。思ったのは意外とこのパーティー、貼ってあるテクスチャ以外は真っ当な勇者とその仲間なんだよね、と言う事。
 腹は黒かろうが、外道だろうが、食い気と女に目がなかろうが、勇者は勇者である。*6
 そしてモレクとの戦いは、さらに真っ当なヒロイックファンタジーの様相を呈した。*7が、しかしさすがは我が「盗掘チーム“青蛙亭”」。その実力は同レベル帯のパーティーの平均値を遙かに凌駕する。*8
 私のオブシダンは一時、戦闘不能に陥った物の、のとすさんのレイ・メイジャーはその渾身の一撃を見事にモレクに見舞い、魔王を地に伏せしめたのである。
 
 
 やっぱりこの手のゲームは、生きるか死ぬかのギリギリのラインで生き残るくらいのバランスが、私は一番好きかな。……と思った一日であった。
 
 
 

*1:1日が50時間あっても、多分、私はその時間を全部使って「やっぱり足りない」と言う事うけあいだが……。

*2:命名は、加納殿(http://s03.2log.net/home/therapyear/)。出典はT&Tのソロアドヴェンチャーより。氏はこのソロアドヴェンチャーにて、個人修正が万単位のキャラクターを量産する強者である。

*3:本来、GMは5階層のつもりだったのだが、我々−−と言うか、シーフである私が−−がシューターに引っかかってしまい、1階層増えてしまったと言う笑い話。……ああ、いい話だ。

*4:口を封じるの意。死人の口なし。

*5:お分かりだろうが、私も思った。

*6:さらにその中でもアコライトのアルリラは、群を抜いて真っ当である訳だ。

*7:つまり激烈に苦戦した。

*8:パーティープレイ前提の単機能キャラが多数を占める事と、クラスチェンジを繰り返したキャラが半分も居るため。