ピーキー伝承抜き出し版

 と言う訳*1で、ここはそのアリアンで使ったキャラ、オブシダン・クィーンについて書くのが筋と言う物だろう。
 
 オブシダン・クィーン(黒の女王)と呼ばれる召喚師(シーフ/サモナー)。外見は16〜18前後の少女の姿−−しかしその実態はさる魔術結社に属するキメラ*2だ。
 常に黒い衣装と、同色の肘まである長手袋を着用し、数体のグレーターデーモンをそばに侍らせている。犯罪学*3の権威であり、その研究の途中、自らも歴史に残る大犯罪を成し遂げたいと夢想。その切っ掛けを得るべく、古代遺跡の調査のため、冒険者となった。
 何事にもプロ根性を持ち込む、職業的犯罪者を指向しており、「コロシやタタキ、ツッコミは半端者の手口よ」と単なる『犯罪者』と自己を厳密に区分しようとする。*4
 そんな彼女の得意技は、

  • そばに侍るグレーターデーモン(ファミリア)に味方や自分を庇わせる(サモン・アラクネ)
  • 滋養たっぷりのグレーターデーモンの肉を用いた参鶏湯や皮の湯引き紅葉おろし和え、レバー粥の香菜添えなどを食させる事による体力の回復(サモン・シームルグ)
  • グレーターデーモンの首を落としてその血や肉で円陣を描き(マジックサークル)、その円陣からライカーガスやデスペラント、アークデーモンなどを呼び出して攻撃させる(サモン・ファーヴニル)

 と言った、まる『ウォーハンマー』のデモノロジストのような行動である。
 基本的に、シーフとアコライトを兼業しているような後方支援要員。パーティーメンバーのアルリラと組んでのダブルダメージ減衰コンボや、シーフの行動値の高さを活かしたいち早い回復で同じくアルリラの〈ジョイフル・ジョイフル〉を使いやすくする事に専心している。
 で、もうお分かりだろう。
 回避能力、物理戦闘能力は皆無。
 シーフのスキルは、〈インタラプト〉以外、全部「パッシヴ」と言う始末だ。
 基本的にテクスチャのハッタリと、言ってる事の大仰さで勝負するタイプであり、データのコンセプトは「2線級能力を複数揃えてみよう」と言うもの。自分だけではどうしようもないが、居る事でパーティーの実力を数倍にできると言うスタイルを目指してみた。
 なお、パーティーで一番、戦闘不能に陥った回数の多いキャラでもある。
 
 

その他の「黒の女王」

 ちなみにこのキャラも結構使い回しているキャラクター。
 初出は、94年のSネット「蓬莱学園の休日!!」である。
 本名は宇田川裕実。喚起術を得意とする、ある犯罪シンジケートの儀式魔術師であった。この当時すでに「職業的誘拐犯」、「誘拐の専門家」として設定されており、以降、V:tMやシャドウラン3rdにてたびたび使用されている。
 「オブシダン・クィーン」の名は、彼女がチェス盤を前にして計画を練るという設定があるため。その時、必ずその手で「黒の女王」の駒を玩んでいると言う訳だ。
 
 

 
 

*1:どういう訳なのかは私にも不明だ。

*2:ライフパスの「人工生命」を取って、サブクラスのサモナーのスキルをかっぱいで来たのだ。

*3:エリンディルで、そこまで細かく学問の専門分野が分化してる訳ないだろ、と言う突っ込みは無しの方向でお願いしたい限り。

*4:錠前師なら鍵を開けて金子を頂戴する以外は許されないし、金持ち以外から盗むのもダメだと言う訳だ。『天切り松 闇語り』の始末である。